靴作りを始めると、まず「ミシンがあれば家で作れるのでは?」と思う方が多いです。
確かにミシンは重要ですが、靴作りの要は革をどう扱うかにあります。
たとえば、革漉き機。
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量産する場合には便利ですが、少量の靴作りには必ずしも必要ありません。
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当教室の主催者である私は、革漉き機を使わず、すべて手で漉いて靴を作ることができます。
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手で漉くことで、機械では味わえない革の感触や厚みの微調整を学べます。
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手漉きで作った見本は、こちらをクリック

カウンター作り
手で漉けることの意味
手漉きは靴作りの「基礎力」です。
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革包丁を自分で砥ぎ、仕立てる技術
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革の厚みに応じて一定の厚さ・傾斜で漉く技術
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革の性質や手の感覚を読みながら作業する技術
これらは、靴の精度や履き心地に直結します。
手漉きを習得することで、靴作りのあらゆる工程に活かせるのです。
具体的には、以下の工程に影響します:
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中底作り
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踵芯作り
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先芯作り
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豚裏(裏革)の扱い
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折り込み厚みの調整
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靴全体の美しさ
つまり、革包丁を使いこなし、手漉きの技術を持つことは靴作りの基礎そのものなのです。
革包丁を仕立てること
革包丁は、ただの道具ではありません。
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Aさん用、Bさん用と手に合わせ角度は微調整されている
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当教室では、革包丁を仕立てる技術や知見を持っている
よく切れる革包丁で作業することで、精度の高い靴作りが可能です。
切れ味を最大限に引き出すための砥ぎ方に職人技が詰まっています。
そのことから、手漉きができると、革漉き機がなくても靴を作れるようになります。
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家でも靴作りができる
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通う時間やお金を節約できる
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靴作りの楽しさを直に味わえる
- 簡単なレザークラフトなら、すぐにできるようになる

見本と自主練習の重要性
手漉きは「良い見本」と「自主練習」を繰り返すことで精度が上がります。
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見本がなければ、自分の悪さに気づけない
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自主練習がなければ、見本の良さに気づけない
私自身も、自分の先生の手漉きを見て腕と目に焼き付けました。
当教室では、その技術を生徒さんに伝える形で指導しています。
革包丁と手漉きの魅力
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革包丁を仕立てる技術・知見を活かすことで、自分に合った道具を手にできる
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手漉きは靴作りの基礎力であり、精度や履き心地に直結する
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ミシンさえあれば、手漉きを習得することで家でも靴作りができる
靴作りは「道具を使う」だけでなく、「道具を理解し、仕立て、使いこなすこと」が面白さです。
革包丁を自分の手に馴染ませ、手漉きで靴を形作る楽しさを体験すれば、手作りの靴作りがより広がります。


